君が僕を 〜どうして空は青いの?〜 :中里十、絵:山田あこ

うん、わからない。2回読み返したがわからない。
わからないというよりも、どこか上の空になってしまうような、思考を止められてしまうような、
そんな脳の中がぐちゃぐちゃにされる感覚があって、うまくまとめることができない。
いや、別に纏める必要もないのかもしれない。この感覚こそ、中里十という作家のもたらす言葉の呪(しゅ)であるのだろう。
中里十は紛れもなく、現代において言葉を呪文として使える人物のひとりである。