皇国の守護者2 勝利なき名誉 :佐藤大輔

もう傑作。バーミヤンで夕食を食べてから2巻読んでて涙出てきた。

以下ネタバレ
「畜生。あいつ、命令を守っている。自分に続けば半数は死んでしまいかねないことを知りつつ、そう命じている。
ええい、命令というものはもっと厳格でなければいけないな。全く気に入らない。気に入らないぞ。
戦争とはもっと残虐で、救いのないものであるはずなのだ。

こんな戦争は、大嫌いだ。」

いやーあのですね、既読の方はすでにどの場面の話かはご存じと思われますが、このシーンの前の時点にて新城の命令による任務で、図らずとも自国の民を殺めてしまった漆原は新城の命令に疑念を抱くわけですが、そこから数日の時と戦いを経て、皇国軍が敵の糧秣部隊の奇襲を行っている最中、突撃してくる帝国軍の敵騎兵に対し、真正面から相対してすり抜ける、作戦は成功するかに見えたが即座に体制を立て直した一部の騎兵が新城の隊を襲う。そして新城は千早と共に追撃をしてくる敵騎二十騎に向かって、己が隊に命じた「友軍の命を守る為以外の戦闘を禁ずる」の禁を破って(これは友軍を守るべき行動であるとして)一人向かっていき、自軍を逃がそうとするそのとき、漆原が新城に続けと命令するところのセリフですね。(説明終わり)
ここで、泣いた。
再び明確に新城の命令を守るこのシーンの後すぐに漆原が絶命。ううう。

自嘲気味のセリフや、独特のセリフ回しが痺れますね。ちょっと昂揚してて上手く言えないですが。