魔法少女リリカルなのはA’s 第5話 「それは小さな願いなの(前編)」 聞き取り


魔法少女リリカルなのはA’s 第5話 「それは小さな願いなの(前編)」
英語・ドイツ語は Nanoha wikiの情報に依っています。

アバンタイトル:はやて


それは小さな願いでした。
何事もない静かな日々。ただ穏やかに続いてゆく毎日。
あたしは何も望んだりせぇへん。あたしは、どんな力も欲しないから。
ただ、側にいてくれたら良かった。そしたら、あたしがみんなを守るから…。
気持ちが少しすれ違うときも、だけど、それでも…。
魔法少女リリカルなのはA’s、始まります。

オープニング

Aパート


【店内音声】
いらっしゃいませ!スーパーみくにやへようこそ!
本日のサービス商品は、さむーい冬を乗り切る、あったかスタミナ料理の材料。
店内特設コーナーにて各種取りそろえております。
精肉売り場では、豚肉フェアを開催中!豚肉は栄養たっぷりのヘルシー食材!
タイムサービスでは、なんと半額の品もあります。皆様、ぜひお買い求めください!


【はやて】
んっ…。
そやけど、最近みんなあんまりおうちにおらんようになってしもたね…。


シャマル
…っ!
ええ…まぁ、その…、なんでしょうね…。


【はやて】
…ぁ、別にわたしはぜんぜんええよー。
みんなは外でやりたいこととかあるんやったら…。
それは別に…。


シャマル
はやてちゃん…。


【はやて】
あたしは、もともとひとりやったしな…。


シャマル
っ…、はやてちゃん!
大丈夫です!今は…みんな忙しいですけど…。
その…すぐにまた…きっと…。


【はやて】
…?
そっか!シャマルがそういうんやったらそうなんやね。
今夜はすずかちゃんも来てくれるし、お肉はこんなもんかなー?


シャマル
はい。


【はやて】
外は寒いし、今夜はやっぱあったかお鍋やね。


シャマル
はい。


【はやて】
んっ…!はぁー。
みんなも…外で寒ないかなぁ…。

#5 それは小さな願いなの(前編)


【シグナム】
(きょうそう)型の捕獲結界…。
ヴィータ達は閉じこめられたか…。


【レヴァンティン】
「行動の選択を」


【シグナム】
レヴァンティン、お前の主はここで退くような騎士だったか?


【レヴァンティン】
「否」


【シグナム】
そうだレヴァンティン、私たちは今までもずっとそうしてきた!


【フェイト】
私たちは、あなたたちと戦いに来たわけじゃない。
まずは話を聞かせて。


【なのは】
闇の書の完成を目指してる理由を。


ヴィータ
あのさぁ、ベルカのことわざにこーいうのがあんだよ。
「和平の使者なら槍は持たない」


【なのは・フェイト】
っ…。


ヴィータ
話し合いをしようってのに武器を持ってやってくるヤツがいるか、バカって意味だよ!バーカ!


【なのは】
なっ!
い、いきなり有無を言わさず襲いかかってきた子がそれを言う?


【ザフィーラ】
それにそれはことわざではなく…、小咄のオチだ。


ヴィータ
うっせぇ!いんだよ細かいことは!


(轟音)


【なのは・フェイト・ヴィータ・ザフィーラ】
っ!


【フェイト】
っ…。シグナム…!


【なのは】
ユーノ君!クロノ君!手ぇ出さないでね!
私、あの子と1対1だから!


ヴィータ
きっ…!


【クロノ】
…マジか…?


【ユーノ】
マジだよ。


【フェイト・念話】
アルフ。私も…。彼女と…!


【アルフ】
ああ…あたしもヤローにちょいと話がある。


【ザフィーラ】
ん…。


【クロノ・念話】
ユーノ。それならちょうどいい。
僕と君で手分けして、闇の書の主を捜すんだ。


【ユーノ・念話】
闇の書の…?


【クロノ・念話】
連中は持っていない…。おそらく、もう一人の仲間か、主がどこかにいる。
僕は結界の外を捜す。君は中を。


【ユーノ・念話】
わかった。


レイジングハート
マスター
「『カートリッジロード』を命じてください」


【なのは】
うん。


【なのは】
レイジングハート
カートリッジロード!


レイジングハート
ロード・カートリッジ


【なのは】
っ!


バルディッシュ
サー。


【フェイト】
っ…。私もだね。
バルディッシュ、カートリッジロード。


バルディッシュ
ロード・カートリッジ。


【ザフィーラ】
バイスを強化してきたな…。
気をつけろ、ヴィータ


ヴィータ
言われなくても!


ヴィータ
ふんっ!結局やんじゃねーかよ。


【なのは】
私が勝ったら、話を聞かせてもらうよ!いいね!


ヴィータ
やれるもんなら!やってみろよ!


グラーフアイゼン
シュワルベフリーゲン。


ヴィータ
えぃっ!


【バルディシュ】
アクセルフィン。


ヴィータ
グラーフアイゼン


グラーフアイゼン
エクスプロジオン!
ラケーテンフォーム!


ヴィータ
でぇえええええええええぃ!!


レイジングハート
プロテクション・パワード。


ヴィータ
っ!かてぇ……!

【なのは】
あ、ホントだ…。


レイジングハート
バリア・バースト。


ヴィータ
ぅああああっ!


レイジングハート
「アクセルシューターを打ってください」


【なのは】
うん…!アクセルシューター!


レイジングハート
アクセルシューター。


【なのは】
シュート!


【なのは】
あっ!


ヴィータ
ううっ。あっ!


レイジングハート
「コントロールをお願いします」


【なのは】
っ…!


ヴィータ
アホか!こんな大量の弾、全部制御できるワケが…!
っ!


レイジングハート
「出来ます。私のマスターなら」


【なのは】
っ……。


ヴィータ
…っ!


【なのは】
約束だよ!私たちが勝ったら、事情を聞かせてもらうって!
アクセル!


グラーフアイゼン
パンツァーヒンダネス!


【なのは】
シュート!


ヴィータ
っ!……っ!
こんのぉーっ…。


【フェイト】
はぁぁあああああーっ!


【シグナム】
うぉおおおおおっ!


【フェイト・シグナム】
っ!………。


バルディッシュ
プラズマランサー。


【シグナム】
っ!


【フェイト】
プラズマランサー……、ファイア!


【シグナム】
ふぉおっ!


【フェイト】
ターン!


【シグナム】
っ!


【シグナム】
レヴァンティン!


【レヴァンティン】
シュトップ・フェルネ。


バルディッシュ
ブリッツラッシュ。


【シグナム】
でぇえええええい!


【フェイト】
っ!


【シグナム】
はっ!?


バルディッシュ
ハーケンフォーム


【レヴァンティン】
シュランゲフォーム!


【シグナム】
………!
強いな、テスタロッサ


【レヴァンティン】
シュベルトフォーム。


【シグナム】
それに、バルディッシュ


バルディッシュ
センキュー。


【フェイト】
あなたと、レヴァンティンも…。シグナム。


【レヴァンティン】
ダンケ!


【シグナム】
この身に成さねばならぬ事が無ければ…、心躍る戦いだったはずだが…。
仲間達と我が主のため…、今はそうも言ってられん。
殺さずに済ます自信はない…、この身の未熟を許してくれるか。


【フェイト】
構いません。勝つのは、私ですから。


【シグナム】
ふっ…。


【フェイト】
っ…。

Bパート


【アルフ】
うぉおおおおっ!


【アルフ】
デカブツ!あんたも誰かの使い魔か!


【ザフィーラ】
ベルカでは主に使える獣を使い魔と呼ばぬ!


【アルフ】
…!


【ザフィーラ】
主の牙!そして盾!守護獣だぁぁっ!


【アルフ】
おんなじような!モンじゃんかよぉおおお!


【ザフィーラ】
ううっ!ぐぅっ!


【ザフィーラ】
状況は…あまり良くないな…。


【ザフィーラ・念話】
シグナムやヴィータが敗けるとは思わんが…此処は退くべきだ。シャマル、なんとかできるか?


シャマル
何とかしたいけど、局員が外から結界を維持してるの。私の魔力じゃ破れない。
シグナムのファルケンか、ヴィータがギガント級の魔力を出せないと…。

【ザフィーラ】
二人とも手が離せん。やむを得ん。アレを使うしか。


シャマル
解ってるけど…でも!


シャマル
っ…!


【ザフィーラ】
シャマル!どうしたシャマル


【クロノ】
捜索指定ロストロギアの所持・使用の疑いで、あなたを逮捕します。


【リンディ】
うぅん。


【エイミィ】
おし!クロノ君グッジョブ!


【クロノ】
抵抗しなければ弁護の機会が貴女にはある。同意するなら武装の解除を。


シャマル
…ぇっ?


【クロノ】
くっ…、仲間…!?


【リンディ】
エイミィ!今のは?


【エイミィ】
わ、解りません!こっちのサーチャーには何の反応も…。
なんで、どうして?


シャマル
あなたは?


【仮面の男】
使え。


シャマル
えっ?


【仮面の男】
闇の書の力を使って結界を破壊しろ。


シャマル
でも、あれは!


【仮面の男】
使用して減ったページはまた増やせばいい。
仲間がやられてからでは遅かろう?


シャマル
はっ……。


シャマル
みんな!今から結界破壊の砲撃を撃つわ!うまくかわして、撤退を!


【シグナム・ヴィータ・ザフィーラ】
おう!


【クロノ】
何者だ!連中の仲間か!


【仮面の男】……。


【クロノ】
答えろ!


シャマル
闇の書よ。守護者シャマルが命じます。眼下の敵を打ち砕く力を。いま、此処に!


【クロノ】
あっ!


【仮面の男】
はああああああっ!


【クロノ】
うぁあああっ!


【仮面の男】
今は動くな!時を待て。それが正しいとすぐに解る。


【クロノ】
何…!


シャマル
撃って!破壊の雷(いかずち)!


【闇の書】
フェアシュリーベン


【ユーノ】
まずい……。(??)防御!


【シグナム】
すまんテスタロッサ。この勝負預けた!


【フェイト】
シグナム!


ヴィータ
ヴォルケンリッター、鉄槌の騎士、ヴィータ
アンタの名は?


【なのは】
なのは…高町なのは


ヴィータ
高町なぬ、なぬ…ええい!呼びにくい!


【なのは】
逆ギレ!?


ヴィータ
ともあれ勝負は預けた!次は殺すかんな!ぜってーだ!


【なのは】
あっ、えと…ヴィータちゃん!


【ザフィーラ】
仲間を守ってやれ!直撃を受けると危険だ!


【アルフ】
えっ?あ、ああ…。


【リンディ】
状況は?


【エイミィ】
魔力爆撃…!物理被害はありません!
でも、ジャミングされて、サーチャーとレーダーが!


【アルフ】はぁー。


【ユーノ・念話】
なのは!フェイト!アルフ!大丈夫?


【なのは】
う、うん。ありがとうユーノ君。アルフさん。


【はやて】
おいでおいでー。
すずかちゃんちのにゃんこはみんなええこやなー。


【はやて】
そやけどごめんなー。急にお邪魔してしもうて…。


【すずか】
ううん。全然!来てくれて嬉しいよ。


【すずか】あ、私が。


シャマル
もしもし、私です。シャマルです。
はやてちゃん、ほんとにほんとにごめんなさい。
すぐ済むと思ってたんですけど、みんなとなかなか落ち合えなくて…、それで時間かかちゃって…。
ええ…あの、携帯もおいてっちゃってて…ええ、今帰ってきたんですけど…はい、はい、みんな一緒です。
そのもう…なんて謝っていいか…。


【はやて】
うん、ほんなら良かった。ふふっ、ぜんぜん怒ってへんよー。
平気や。あやまらんでええって。
すずかちゃんとふたりで鍋はちょう寂しかったし…、すずかちゃんが誘ってくれて…おーそれだけやから。
ふふっ、すずかちゃんちでごちそうになった。


【はやてのメモ】
大盛りやで〜
デザートは
冷蔵庫!
はやて


【はやて】
冷蔵庫に材料切っていれてあるし。お出汁も鍋にとってあるから…すぐに食べられるよ。みんなで食べてなー。


シャマル】はい……。ほんとにすみません…。はい、はい、じゃあ、ヴィータに…。


【電話・液晶】
はやて ケイタイ
通話3分45秒-50秒


ヴィータ
はやて…、もしもし?


【シグナム】
寂しい想いを…させてしまったな。


シャマル
うん…。


【シグナム】
それにしても、お前を助けた男は一体何者だ?


シャマル
わからないわ…少なくとも当面の敵ではなさそうだけど…。


【シグナム】
管理局の連中も、これでますます本腰を入れてくるだろうな…。


シャマル
あの砲撃で、だいぶページも減っちゃったし…。


【シグナム】
だが…あまり時間もない。


シャマル
うん…。


【シグナム】
一刻も早く、主はやてを闇の書の真の所有者に…。


シャマル
そうね…。


ヴィータ
シグナム、はやてが代わってって。


【シグナム】
ああ…。


【シグナム】
もしもし、シグナムです。


【エイミィ】
カートリッジシステムは扱いが難しいの。
本来ならその子達みたいに繊細なインテリジェントデバイスに組み込むような物じゃないんだけどね…。
本体破損の危険も大きいし、危ないって言ったんだけど…、その子たちがどうしてもって。
よっぽど悔しかったんだね、自分がご主人様を守ってあげられなかったこととか…ご主人様の信頼に応えきれなかった事が。


【なのは】
ありがとう…レイジングハート


レイジングハート
オーライト。


【フェイト】
バルディッシュ…。


バルディッシュ
イエッサー。


【エイミィ】
モードはそれぞれ3つづつ。
レイジングハートは中距離射撃のアクセルと、砲撃のバスター。フルドライブのエクセリオンモード。
バルディッシュは汎用のアサルト、鎌のハーケン、フルドライブはザンバーフォーム。
破損の危険があるから、フルドライブモードはなるべく使わないように。
特に…なのはちゃん?


【なのは】
ぁ、はいっ?


【エイミィ】
フレーム強化をするまで、エクセリオンモードは使わないでね。


【なのは】
はい……。


【リンディ】
問題は、彼らの目的よね。


【クロノ】
ええ…どうも腑に落ちません。
彼らはまるで、自分の意思で闇の書の完成を目指しているようにも、感じますし。


【アルフ】
ん…?それって何かおかしいの?
闇の書ってのも、要はジュエルシードみたく、すっごい力が欲しい人が集めるもんなんでしょ?
だったら、その力が欲しい人のために、あの子達ががんばるってのもおかしくないと思うんだけど。


【リンディ・クロノ】
ん…。


【クロノ】
第一に闇の書の力はジュエルシードみたいに自由な制御の効く物じゃないんだ。



【リンディ】
完成前も完成後も、純粋な破壊にしか使えない。
少なくともそれ以外に使われたという記録は一度もないわ。


【アルフ】
あぁ…そうかぁ…。


【クロノ】
それからもう一つ…、あの騎士達…。闇の書の守護者の性質だ。
彼らは人間でも使い魔でもない。


【なのは・フェイト】
っ…!


【クロノ】
闇の書に合わせて、魔法技術で作られた疑似人格。
主の命令を受けて行動する…ただそれだけのためのプログラムに過ぎないはずなんだ…!

エンディング

次回予告

【なのは】
なんだか事態はますます複雑に!


【フェイト】
造られた命、決められた運命、真実はどこにあるんだろう。


【なのは】
それは、騎士達の過去の中に。


【フェイト】
次回、魔法少女リリカルなのはA’s第6話。


【なのは】
それは小さな願いなの(後編)に。


【なのは・フェイト】
ドライブ・イグニッション!