仮面ライダーディケイド 第三話:超絶

惜しみない拍手を贈ろう。
先代クウガのテーマを踏襲しつつ、並行世界のクウガ新生とも言える展開は素晴らしいの一言に尽きる。


では、話を振り返ってみましょう。


「俺はこの世界の人間じゃない。もしかしたら、元はグロンギと同じようなものかもしれない。同じことさ…!」
いま、この世界で戦えるのは自分しかいないかもしれない。ならば、選ぶべき道はひとつ。まさしくヒーロー。かっこいいよ!
この世界で相対できるのは同一存在のみ、みたいなネタは燃えるのー。
ここで先に戦いに赴いたことが、ユウスケの後の戦いに向けた想いに繋がるのもうめー。



「ユウスケ…」
「八代さん…」
「ここで…なにしてるの…?」
「俺は…あんたに褒めてもらえると嬉しかった…。あんたに…笑ってもらいたくて…戦ってきただけだ。あんたが居なかったら戦えない!」
「私は…もうすぐ死ぬ…。そしたら、この身体もグロンギに変わるわ…。そのときあなたは…私を殺せる?」
「できない……。」
「私の笑顔のために戦って…、あんなに強いなら…、世界中の人の笑顔のためだったら…あなたはもっと強くなれる……。」
「あたしに見せて…ユウスケ…。」
「命令かよ…八代刑事…。」
「ええ…命令よ…。」
先代クウガの雄介もクウガとして戦う最初の理由は「みんなに笑顔でいてほしい」、という理由だった。
「こんな奴らの為に、誰かの悲しむ顔は見たくない!みんなに笑顔でいてほしいんです!だから、見ててください!俺の!変身!」
ヤベエ、いま思い出しても燃えますな(笑)
そして、ユウスケは八代の笑顔を守るために、すべてはそこから始まっている。
その守りたい人の最期の願いが、いまユウスケを動かす。笑顔でいて欲しい人が、真の笑顔を取り戻すのは、その願いが叶えられたときだから。
命令かよ…と言ってはいますが、全然違うんだよね。でも、そうと言わないといけなかったという…。
これが、八代個人の「願い」であったなら、あくまでユウスケは八代のためだけにしか戦えない。
だから、命令したんだ。この悲しさ。そしてユウスケもそれはわかりかけている。
うあーここはホントに涙でたわ。


「お前はクウガでもリントでもない…。」
「知るか。」
そんなことは関係ない。今、戦う力と意志を持つのは自分だけなのだから。
だから、戦う。うーむ王道。ヒーローとはこうでなくちゃ!
そして敵の口上の間にベルトをスタンバイさせるカットを挟むのがかっこよすぎる…!


「この世界が俺の死に場所か…!ふざけるなぁっ!」
最高のタイミングでユウスケ登場。燃える燃える燃える!


「きたか…」
「ああ…」
心のどこかでユウスケが駆けつけることを信じていたかのように。
そして、先に戦うことを決意した者に応じるかのように穏やかに答えるユウスケ。


「俺は戦う!」
「あの人のためか!」
「あんたひとりで戦ってたら、あの人が笑ってくれない!」
その答えに微笑む士。
そう、これは始まりだ。
八代の笑顔を守りたいから、そして八代の願いを聞き届けたユウスケには一つの想いが芽生え始めている。
八代のためではなく、その願いを、世界中の人々の笑顔を守るという願いを叶えるという想い。
そして、そのためにこの世界で戦うという意志。
八代との遣り取りは知らねど、その戦うための意志を見届けたから、士は微笑んだのだ。


「見たか!人間は強さを求め、戦いを求める!グロンギになるのも宿命だ!」
「違うな…。この男が戦うのは誰も戦わなくていいようにするためだ!」
「なに…?」
「自分独りが闇に墜ちたとしても、誰かを笑顔にしたい!そう信じてる!」
「こいつが人の笑顔を守るなら、俺は、こいつの笑顔を守る!」
「知ってるか?こいつの笑顔…悪くない…。」
何回俺を泣かせりゃ気が済むんですか…(TT)
八代に託された、世界の人々の笑顔のために戦うという想いの萌芽。
それを、まるで未来を視てきたかのように断言する士。
そして、その想いの原点を俺も守ると。そのために俺も戦う、と士は宣言する。
うおおおお、燃えまくりですがな。
もしかしたら、ディケイドの真の力は「未来を信じる」ことなのかもしれないね。
俯瞰のカメラもすげーいいです。今回カメラが凄く良い。
そして音楽もいいんだわー。サントラ買お。


「貴様は何者だ!?」
「通りすがりの仮面ライダーだ…。憶えておけ!変身!」
格好良すぎて、ちびりそう。


「ユウスケ…。行くぞ…。」
「ああ…!」
そして、想いを重ねた二人が、いま共闘する!
アチい。熱すぎます。


ファイナルアタックライドの前に「ちょっとくすぐったいぞ」と言ったのは、
ディケイドに変身中は僅かながらでも並行世界の記憶(もしくは取り戻すべき記憶)が戻る伏線だと思うのですが…。


「なんだか…今なら出来る気がするよ…八代さん…」
最期まで笑顔で逝った八代。それはユウスケが世界中の人々の笑顔を守るための一歩を踏み出したからに他ならない。
この世界でのクウガ誕生ですよねー。素晴らしい。


次回はキバ編かな。
この世界でも悪魔と呼ばれるディケイド(笑)
でも、その認識を変えてゆくという展開で進むのでしょうかね。
世界の破壊者ではなく、再生者としての。だが、それが最終的に良い結果になるのかは不明ですが…。
鳴滝は電王の桜井さんにイメージが被りますけどねー。
外見的なものもそうですが、時渡りの能力と、プレインズウォーカー(次元渡り)の能力も似ていると言えば似ているし。
そしてカイザ登場ぉおおお!「邪魔なんだよ…!」この声は草加さんんん!?
各ライダーのメインライダー以外は基本的に鳴滝の手先の扱いなのかなー。