相棒 Season4:第19話「ついてない女」- Season6:第11話「ついている女」・第12話「狙われた女」

伏線の美しさに本気で涙が滲み出た三連作。この話があるだけで、Season6のDVDボックスは買う価値がある。
今回の(といっても貯め録りしてたんで2週間ほど経っていますが)「ついている女」「狙われた女」を
放送される直前に再放送された「ついてない女」からぶっ通しで3時間コース。


「ついてない女」は自分が初めて相棒を観たエピソードと記憶していますが、再見してもその素晴らしさや褪せることなく。
限られた時間のなか、犯人を言葉のみで追い詰める右京。そして動けぬ右京の代わりに東奔西走する亀山。
相棒の相棒たる役割分担を垣間見せつつ、最後の最後まで、犯人逮捕の証拠得られるのかと、ハラハラしながら見ることができました。
いやーうまい、うますぎる。なんというか、犯罪を犯したら絶対に右京さんに狙われたくは無いですね(笑)
DVDボックスを順番に買っていこうかと思いましたが、この話の入っているSeason4を先に買ってしまおうかと思ってしまうくらいに。


そして長いシリーズをやっていると、過去の犯人が再登場するほどに時間が流れているわけで。
前話の「ついてない女」から1年半の時を経て、模範囚として罪を償っていた、犯人・月本幸子が再登場の「ついている女」「狙われた女」
過去の話からの伏線、そして今回の話のなかでも張られる伏線が2話に渡って、収束してゆくさまは美しささえ感じます。
そして二転三転する、事件の展開。同居人も言っていましたが、この満足度は良い一本の映画を観たような充足感に比肩しました。
個人的には田中が月本に「やりなおせる」と諭されたこと、それが最後のほうで結実するのとかたまんね。


長いシリーズといえば、今日放送の相棒:「琥珀色の殺人」はSeason1:第7話「殺しのカクテル」の後日談のようですね。
蟹江敬三がでてくるので。「殺しのカクテル」も秀逸なエピソードだっただけに、期待が持てます。


そして萌えポインツとしては、右京さんが三浦さんに電話するところとか。
おまいら、お互い携帯電話番号を知ってたんだ(笑)とか思いつつ。
三人組の中では一番右京さんに敬意を払っている(「警部殿」の呼び方は慇懃ともいえるが)と思われる
三浦さんと右京さんのつながりが垣間見えて萌える。