魔法少女リリカルなのはStrikerS 第9話:たいせつなこと

泣けるでぇっ!涙はこれで拭いとけ!>俺に
都築真紀は視聴者の考えなどお見通しだった。さらにその上をいく展開。
うーん、あまり上手く言葉にできないことが今回は多すぎるので、撃墜(された)ポイントだけ挙げることにします。


一番きたのはモード2の存在でした。まず、ここで一発目、俺が墜ちる。
これは、なのはが今の機動六課だけではなく、その先、機動六課を離れた将来のことまで考えてくれていたという象徴なわけです。
なのはの理想だけでなく、ティアナの理想・将来まで考えていたすえでのモード2。
それティアナの否定ではなく、ロングスパンで見たうえで皆を大切に思っていることを表している。
ここまでしてくれる人はそういませんぜ。マジで。
ほんと良い教導官に恵まれてるぜティアナ。これは当事者なら感極まるね。


で、モード2がダガーモードであるという事実。
これはティアナが自分で考えたすえの結論と、なのはの考えていたことがクロスするわけですよ。ガチーンと。
ティアのやっていたことは間違っていなかった。ま、すこし性急だったかもしれないけれども、間違ってはいなかったんだという事実。
此処が2発目。あかん。あかんて。ぼやけて画面が見えない。声だけしか聞こえないよ(笑)


でも、いまは機動六課に所属しているし、任務にも出ながらの修練のときで、もっとも魅力的な部分をまずのばしていくべきじゃない?と
いいながら、「あたしの教導、地味だから…。」ともうしわけなさそうにいうなのはさんに言葉がみつかりません。


ちくしょう、みんな不器用だけどいいやつらじゃねえか。
思っていても、わかってくれてるだろうとか、言葉を交わしておいた方がいいのに、きっかけがないと出てこない言葉ってありますよね。
「わかりません」って言葉もいいにくいしね。うまくいえませんけども。
とまれ、今回の件はきっかけという意味でとても良かったんじゃないですかね。


シャリオの「みんな不器用で…見てらんないよ…」とかもう、おせっかいキャラきたー!とか思いつつ、
よくよく考えてみるとなのはではこういう立ち位置のキャラいなかったなと思いつつ。
結構皆が当事者のことが多く、ちょっと離れた視点から皆を見ているキャラがいなかったからか。


あと、StrikerSの意味・意図がフェイトの口から語られました。
今回はなのはさんが直に語らない、シャリオやフェイトの口からその意図が語られることが多い回でしたが、
逆にそれが功を奏していた気がします。こういう褒め言葉は本人から言われるよりは伝聞で聞いた方が効果的だったりしますし。
此処にいる皆は、切り拓く者、ストライカーになる素養がある。
そのために、なのははいかなることもする覚悟であることを皆は知るのです。
「何があっても、誰が来ても、この子たちは墜とさせない。
あたしの目が届くうちはもちろん、いつか、一人でそれぞれの空を飛ぶようになっても…」
この言葉に全てが集約されていると思います。
なのはさん、本気でええ漢やで。


いやー、もうね、魔法少女リリカルなのはStrikerS第1部完!といった趣というか、
「StrikerS」の意図が明かされた今回は、やっとプロローグ終了といった感がありますね。
真に物語が始まるのはこれから。こういう下地作りから丁寧にできるのは2クールの良さとも言えましょう。
なのは見ていて良かった。


次回からの2話は機動六課のある休日(前後編)
それぞれのペアに別れての行動の様子。エリオとキャロはデートですか!大・期・待・しちゃいますよ!
あとはお約束としては敵勢力とのすれ違い(ルーテシア勢、もしくは未登場のアギトと、かな)
後編では休暇返上クラスの事件発生で12話にヒキといったところだろうか。


−でもツッコミたいの−
ツッコミどころも多くあったのが9話でもあります。
・過去の事故がけっこうな勢いでスルー。原因が疲労の蓄積ということだったのですが事件性は薄かった模様。
・もー誰もが思うでしょうが、クロスミラージュのダガーモードは術者が危ないと思うのです。