日本沈没

結局観てきた。半分フツー、半分良し。リメイクというよりは別物のつもりで。
小野寺と阿部のラブははっきりいってどうでも良く、田所博士と鷹森危機管理担当大臣の繋がりがとても興味深い。


この映画では、日本沈没の事実を知ったとき、小野寺は早々に英国への避難をしようとする。彼にはそのプロフェッショナルとして、まだ出来ることがあるというのに。
いや、日本が沈もうというときに逃げようとするのは当たり前だとおっしゃられるかも知れない。だが、俺は映画を見に来て居るんだ。


しかし、主人公達と対照的に田所と鷹森は、お互いを気にかけながらも(元夫婦)、それぞれの出来得ることのために、それぞれの場で状況に対峙する。
そう、この作品で面白いのは状況に対峙するプロフェッショナルの姿なのだ。


恐らく、監督である樋口真嗣も描きたかったところはそのプロの姿なのではないだろうかと思われる。
しかし様々な周囲の圧力から小野寺と阿部のラブなシーンにクローズアップせざるを得なくなった時点で、ラブシーンは普通に表現するにとどめたのではないかと思われるほどに、心が動かない。逆に田所と鷹森が出てくるシーンはもう、ぎゅいぎゅい心が揺れまくりでした。最後の臨時声明発表のシーンの鷹森はちょい涙腺緩みそうになったぜ。


考えるところがあったのは、日本沈没の事実をしっての周辺諸国の対応について、かな。
あと、フォッサマグナは断絶するので、長野県は沈没します(笑)