「蠅聲ノ王」が面白すぎる。

諸兄はゲームブックというものをご存じであろうか。
古くは「火吹山の魔法使い」から始まるものであるが、自分は世代的にファミコンゲームのゲームブック化されたものを多くやっていた記憶がある。
ゲームブックは本の形態をとっているが、そのページ順に読み進めていくわけではない、各ページには1から始まる無数の数字が見出しとして載っており、文章に書かれている指示に沿ってページを繰り読み進めるものだ。
(たとえばページ中に、北に行くなら542へ、西へ行くなら45へ、などと書いてあり、その番号のあるページへ「飛んで」行かなければならない。)
そうして、文章の結末がどこにあるのか解らないまま、ゲーム要素を含め、読み進めてゆくタイプの娯楽である。

前置きが長くなった。
蠅聲ノ王」はそれをそのまま、エロゲのゲームシステムに採用したゲームである。
通常、エロゲでは選択肢が発生し、選択を行った後はもうその先に進むしかない。
このゲームもそのままやれば、確かにその結果に応じた結果が表れる。
しかし、「選択肢を選んだ先に行くかどうかはプレーヤーの自由」なのだ。
あまり、推奨されることではないが、選択肢を選んだ先に困難な道が待っていることがすぐに解ったなら、楽な道程かも知れない別の選択肢に勝手に行ってしまうことも出来る。何の気なしに間違えたページを開き、思わぬヒントを得てしまったりもする(笑)
すべては選択肢を選び、その先に進むかどうかの自由がプレイヤーに委ねられているが故に。

もうエロゲのシステムを分解して温故知新して再構築した、その度胸に先ず拍手(笑)
「372に進め」とか言われて、いちいち372の見出し探すのがめんどくせぇのがまたイイ(笑)
なんてことない選択肢を進んでいきなり大ピンチとかもうたまんない(笑)
戦闘がすげえめんどくせえー!
やってて別の意味で笑みが零れます。

エロゲの箱を振ると、サイコロが入ってるから、カラカラ音がするエロゲなんて初めて(笑)
メーカー通販特典のDVDカバーの一枚がヤバすぎるwww

指ブックマークも健在。良く行く番号にはちゃんとブックマークが出来る。

文章も俺が大好きな漢字にイカすルビ付きで良い感じ。

うん、かなり独特のゲームですが、かなりやる気まんまんです。