魔法少女リリカルなのはA’s 第11話「聖夜の贈り物」

此処に至って、第13話の最速の放映日(千葉テレビ)がクリスマスイブで、うわーもしかしてリアルタイム展開ッスかぁーと気づき、驚愕。


【ここから先はネタバレですよー】
アリサとすずかの転送が完了。
ですが、いまだ結界内。ひとまず被害の及びにくいところまで移動させたってところでしょうか。
学校に転送されたようですが、後になのはが心配で海沿いまで出て行ってしまいます。
まぁ距離取ってるんで大丈夫でしょうが、スターライトブレイカーエクセリオンまでには逃げておいた方が良いと思うよ。


闇の書さんとなのはの戦いは続行中。
フェイトを闇の書に吸収されて、やや動揺するも、即座にエイミィに確認をするなのは。
ヴォルケンリッターが取り込まれたのも見ているからか、やや冷静ですね。
フェイトのバイタルサインを確認すると存命の様子。
闇の書は「主であるはやてもフェイトも、永久の眠りに落ち、夢を見ることで永遠の幸せを得ることができる」と説く。
それに対してなのはは「永遠なんてない、皆変わってゆく。変わって行かねばならない。」と説く。
このなのはの発言は前作のクロノの「世界は!いつだってこんな筈じゃなかったことばっかりだよ!いつだって、誰だってそうなんだ!」の
言葉を受けているような気もします。というか都築真紀の持っているテーマみたいなものなんでしょう。


舞台は変わって、フェイトの夢の中。
隣で寝ているのは、既に死んでいるはずのアリシア。フェイトに声をかけるのはこれまた既に居ない筈のリニス。
そして母であるプレシアとも出会う。そう、ここはありうることのなかった世界。でも、フェイトの望んでいた世界。
夢の中のプレシアは優しく「怖い夢を見たのね、でも、もう大丈夫、みんな側にいるわ」と語りかける。
フェイトもこれは夢であることを認識しているが、しかしこれは永く自分が望んでいた時間。
涙するのも仕方ないやね。堕ちるのかフェイトー!とか一瞬だけ思った。
あと、同居人から食卓の上に飾られている青い薔薇は不可能なこと、あり得ないことのメタファであると言われたな。
細かいトコ見てんなぁおい。


外部では闇の書さんとなのはの戦闘が再開。
一体型デバイスである闇の書さんの近接戦闘は、身体に魔力をのせた、拳で語る格闘戦スタイル。
なのはの防御魔法も易々と破り、片腕でぶん殴られ、ぶっ飛ばされるなのは。
だけど、わざと攻撃を受ける方向を操作することで、海上に誘導。やるね、なのは。
つーか多弾装マガジンってなのはさん!6装弾×3ケースで計18発所持の様子。今回11話で9発使ってるので残りは9発。
レイジングハートに付いている一個で左手に持っている3個は、空きマガジン1個と装填済み2個かな?総力戦の序章の雰囲気。
なのはが「チャンスはあるかな?」と疑問の声をつぶやくと、それに応えるかのように
「手段はあります」「エクセリオンモードの起動を」とレイジングハートが提唱。
遂にきましたー!その使用は杖自身の身をも砕くとされたエクセリオンモードを、何も顧みずに自ら進言ですよ!
なのはが「私がコントロールに失敗したら、壊れちゃうんだよ!?」と言っても「起動を。起動して下さい。マスター。」としか言わず、
頑として聞き入れないレイジングハートが燃える。


闇の書の中のはやて。
自分の本当の願いとは?と自問するはやて。
その声に闇の書のが答える。「夢を見ること。悲しい現実はすべて夢となる。安らかな眠りを」と言うが、
その声に疑問を抱き続けるはやて。私の本当の望みは…?


「お前も、もう眠れ…」
「いつかは眠るよ。でも、それは今じゃない。今は、はやてちゃんとフェイトちゃんを助ける。それから…貴女も!」
決意と共に、なのははエクセリオンモードを起動。闇の書さんも嘆きと共に戦いに望みます。


ここでアイキャッチ。フェイトとアリシア
もう最近はCM後のアイキャッチは毎回サイレントですね。結構シリアス指向です。


再び、闇の書の中のフェイト。
雨模様になりながらも家に帰ろうとしないフェイト。それにつきあうアリシア
フェイトはアリシアに問う。「これは夢なんだよね」と。アリシアは「夢でもいいじゃない、ここにならあなたの幸せがあるなら」と答える。
この辺りからは自分の心の写し鏡であるアリシアとの対話ですよね。「優しかったから、壊れたんだ」の辺りの下りからは特に。


そして闇の書のなかのはやて。
本当の願い。自分の幸せとはなんだったのかと自問をつづけるはやて。
闇の書さんは「眠りの中でならば、健康な体、愛する者達との永遠の暮らしが続く」という。
その答えに首を振るはやて。「せやけど、それは夢や」 「こんなことは私の望んだ幸せではない」と語る。
しかし闇の書には、自分のやり方ではこうするより他はない。他には自分で取り得る方法がないと。
「マスターのいうことはちゃんと聞かなあかん!」がね、なんでもっと早く相談しないの!とはやてが軽く叱っている感じで良いッすね。


外部の闇の書さんとなのはさん
「一つ覚えの砲撃。通ると思ってか?」
「通す!レイジングハートが力をくれてる!命と心を賭けて応えてくれてる!泣いている子を救ってあげて、って!」
熱い。熱すぎる。
レイジングハートはストライクフレームに変形。エクセリオンバスターA.C.S.で闇の書さんに突貫。
闇の書さんは片手で防御するも杖の先端は辛うじて突破。即座になのはさん、カートリッジ3連発のエクセリオンバスター!
バリアを突破してゼロ距離砲撃なんて、どこのνノーチラス号だ……ってνノーチラスの正式名称ってエクセリヲンじゃん(笑)
しかしながら無傷の闇の書さん。無敵に強いな。なのはは自分の魔法のフィードバックで傷ついているっていうのに。


夢の世界と別れを告げるフェイト。
それは自分の内にある過去との決別も意味する。次への一歩を踏み出すための。
アリシアバルディッシュを差し出すシーンは過去を受け入れたうえでの別れのシーンとしては素晴らしい出来では?
あと、ザンバーフォームって斬馬刀フォームのことかよ!(笑)(今回私的に一番のツッコミどころ)
この前、牙狼でもザンバーフォーム(斬馬刀使い)に変形してましたが、最近の流行?(そんなこたない)


はやてが魔導書に新たな名を与える。その名は「リーンフォース」。これこそが「聖夜の贈り物」
コレを機に闇の書はその問題となっていたプログラムを完全に切り離し、個別に行動できるようになったようです。
はやてが強い子でなかったら、こういう展開にはならなかったでしょう。
とても小学3年生相当とは思えないですが(笑)、ヒロインの面目躍如ということでひとつ。
実際、グレアムのようにはやての事を信じ切れなかった人間もいるわけですし。(グレアムには先入観が有ったからかも知れませんが)
リーンフォースの意味はこちら。車とかだと、強化バーとか強化タイヤみたいな意味で使われることが多いですよね。
作中では「強く支える者、幸運の追い風、祝福のエール、リーンフォース」と言っています。


闇の書と、改変された部分の自動防御プログラムを分離。
でも、分離した防御プログラムは暴走しちゃうんです!とクールなリーンフォースが落ち着きながらも慌てる様子が萌え。
その後の、はやての「ん、まあ、なんとかしよ。」がスゲェいいっすね。慈愛の女神のようだ。
新たな名「リーンフォース」を受けた魔導書と、その主はやてが次回遂に動く!
融合型デバイスであることは変わらないでしょうから、もしかしたら次回最終回一話前に変身バンク入ったりな。


と言うわけで今週は闇の書(リーンフォース)さんとレイジングハート萌えの回でした。


次回、第12話「夜の終わり、旅の終わり」
紫色の矢のようなモノが見えましたが、これがシグナムの武器だとすると、ヴォルケンリッターが復活+リーンフォースでしょうか。
リーンフォースの杖はベルカの紋章(?)を象ったもののようですし。ヴォルケンリッターも復活しての総出演でしょうね。
あと、絵でわかりますが、作画は第七話の人たちと一緒っぽいんで大期待ですね。俺はあの作画は大変良かったと思って居ます。
絵にも魅力ありましたけど、動きでアニメを見せてくれる最近では数少ない回だったと思います。